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New ピンウィール アジングモデルの解説
2012年8月18日 | 沼田純一の開発部屋
新しいピンウィールはアジ専用モデルが加わります。10月初旬発売予定。 |
いよいよ発売が近づいてきたNEWピンウィール。現在生産へと移っています。
ここでは、先行発売となるアジ専用モデルについて、ちょっと掘り下げて書いてみたいと思います。
今回のモデルチェンジでは、すでに当ブログやfacebook、HPでもご案内の通り、アジ専用モデルと、メバル専用モデルをラインアップします。それぞれ専用ならではのブランクを目指しました。
アジングモデルに求められるのは感度。この感度の向上のために核になるのはブランクの設計です。それはテーパーとパワー、マテリアルが左右する部分です。
目的はラインを伝わる信号を減衰せずにアングラーが感知することですが、ピンウィールではテーパーとマテリアル、パワー、すべての面からティップまで伝わる信号を手元までアタリとして伝えるバランスに仕上げています。
例えばマテリアル。ソリッドティップモデルに採用するティップには高弾性の素材とすることで、いわゆる乗せるために多用した、いままでのソリッドのイメージとは違う、掛けにいくことができるロッドになっています。
そして全体のイメージとしてはややスティッキーなイメージです。ただ、これはルアーコントロールし、バイトを感知する段階までです。実際にはキャスト時、ファイト時の高負荷が掛かるタイミングではしっかりとカーブはバット方向へと移ります。
これが1gを切るジグヘッドでも気持ち良くキャストでき、なおかつ感度を確保するバランスです。
なにか1つだけに頼り、それを突出させると、確かにイメージは掴みやすいのですが、トレードオフで失うものも大きくなってしまうのです。
もちろんブランク以外のパーツも吟味しました。
ガイドは、ティップセクションに小径ガイドを配置するKRコンセプト。
バットには、通常このパワークラスで使用する径よりも1ランク大きい高足を配置しています。
モノフィラとPEの使用頻度を考慮してテストした結果です。
ティップセクションの小径はライトロッドのティップ性能を引きだします。多点配置がトルクを伝えることももちろんですが、ガイド間の余分なスラックを消す作用もあります。トップガイドに小径でラインが乗らない形状のモデルが登場したのも良かった点。もちろんこれも採用しています。
このようにしてカタチになったピンウィールアジングモデルですが、その性能をより実感できるのは、やはりシビアな状況です。
例えば一定のレンジのみで移動距離の少ない捕食をしているアジを相手にするような時は、軽量なジグヘッドをアジの層で漂わすイメージの釣りになりますが、バイトを感知できるタイミングが短いうえに、魚が走らずにその場で体をくねらせるように吐き出そうとします。
そのバイトを感じて、なおかつタイムラグなしにフッキングに持ちこむにはやはり感度、そしてシャープネスがいきてきます。
どうでしょうか、多少でもイメージを掴んでいただけましたか?
発売は10月初旬を予定しています。
是非ご期待ください。
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