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ショアスロー基礎講座2/2016.3.1
2016年3月 1日 | 沼田純一の開発部屋
今回はショアスローのタックルセレクトについて解説していきます。
まずはロッドから。
2016年リリースのショアガンエボルブでは、ショアスロー専用モデルが4本ラインナップされます。
これらは、ティップの反動を使ってジグのアクションを引き出すショアスロー独特の操作をサポートするためのロッドアクションを備えます。
しっかりとジグをアクションさせるためのティップパワーを持たせた上で、不要な信号を極力排除する方向のブランクです。
使用感としてはどのパワークラスのモデルにおいてもシャープな張りを感じつつ、軽快に取り回しができるロッドに仕上げています。
このショアスロー専用モデルは、全機種9ft.9inc.のロッドレングスです。
フィールドでの操作時は、主にロッドを立て気味でホールドすることが多いため、極端に長いロッドは操作性において難点があります。
逆に9ft.以下のロッドでは適するフィールド条件が限定されてしまいます。
9ft.後半から10ft.前半という範囲の中から絞り込むと、軽快な操作性と汎用性の高さを兼ね備えた9ft.9inc.が1つの答えとなりました。
990〜993の表記は、前2つの数字がレングスを、末尾の数字がパワークラスを表します。
ショアスローではこの異なるパワークラスをターゲットの活性に合わせて選択するのが大きな特徴です。
ロッドパワーが小さくなれば、ジグのアクションが控えめになり、逆にロッドパワーが大きくなれば、ジグのアクションを大きくすることが可能です。
多くの場合ターゲットの活性が低い場合はジグのアクションも控えめなものにしか反応しなくなることが多くなるものです。
逆にしっかりとジグを追えるほど活性があれば、ロッドパワーを上げてジグを大きくアピールすることでバイトに結びつけます。
そのため、実際のフィールドでは中間パワーにあたる992から釣り始めることが多くなります。
ちなみにジグのアクションを左右するのは、このロッドパワーとジグのウエイトとのバランスになります。
上図のように、ジグのウエイトを固定した場合はロッドパワーに比例してジグのアクションをコントロールできます。
加えて、ロッドパワーを固定した場合は、ジグのウエイトが軽いほどアクションは大きくなり、ジグが重くなるほどアクションは控えめになるのです。
例えば992に30gのジグを結んだ場合、アクションを控えめにするためには、「ジグを変えずにロッドを991に持ち替える」もしくは、「ロッドを変えずにジグを40gに交換する」ことで、ほぼ同じ効果が期待できます。
しかしながら、ジグのウエイトについては、フォールスピードを決定する要素にも繋がるため、ジグの上方向(巻き上げによる)のアクションを求めるためにウエイトチェンジしたとしても、喰わせの間となるフォールスピードで外してしまう可能性があることも考えなくてはいけません。
それらがピタリと合ってくると、顕著に反応が変わってきます。
まずは当日の答えに近づくために、様々なパターンを試していきますが、基本的には中間のパワークラスから初めて、活性を見ていくことが近道と感じています。
その際には本命以外の魚からの反応も参考になるものです。
最初に絞り込むのは活性への判断(高低)と、縦(水深)と横(距離)のレンジです。
次回はジグについて書いてみたいと思います。
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