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ショアジギングを始めてみよう VOL.5/2017.3.21
2017年3月21日 | 沼田純一の開発部屋
今回は魚とのファイトついて書いてみます。
ここでは回遊魚をメーンターゲットとしているので、回遊魚とのやりとりを中心に説明しましょう。
ターゲットがジグにバイトすると、多くの場合はロッドを持つ手に衝撃が伝わります。
特に速い動きで誘っている時ほど強い衝撃になります。
逆にゆっくりとしたアクションの際に出るバイトでは泳力が高い回遊魚であっても“カンカンッ”といったような信号が伝わることが多くなります。
いずれの場合でも、バイトを感じたらしっかりとアワセを入れることが必須です。
ファイト中にバラしてしまうのはフックのバーブを超えてハリが貫通してないことに起因することが多いからです。
ちなみにアワセを効かせるロッドの使い方はイラストの通りです。
キャスト編でも書いたように、ロッドはバットに近いほど強い力を発揮します。
バットを効かせられればフックもしっかりと貫通します。
これは同時に過度な負荷をロッドティップに掛けないことにもつながります。
フッキングがばっちり決まったら、いよいよ魚との駆け引きが始まります。
回遊魚、こと青物のファイトは、想像以上の引きを見せます。
とはいえ使用しているメインラインの強度範囲で対応できるサイズの魚に対して慎重過ぎるやりとりはかえってバラしの元になります。
フッキングが決まって、リールを巻く手を止めずに済む相手の場合は、そのまま同じ程度のテンションを掛けながら寄せてしまうほうがキャッチできる確率は高くなります。
というのも、アングラー側に引かれる魚の多くは、そのテンションが掛かっている方向とは逆に泳ごうとします。
一瞬のスキを見て魚が沖を向く(アングラーと反対側に頭を向ける)と、小型のターゲットであっても手こずるほど走ります。
そうなると魚のコントロールは難しくなります。
寄せられると判断したら、やや強引かなと思うくらいに寄せてくることを基本としています。
もちろんあまりにも強すぎる寄せ方ではハリ穴を広げたり、サワラなど口の弱い魚では口切れを誘発したりするのでほどほどです。
魚の頭が自分に向いていればOKです。
ちなみに実釣時の様々な条件によっても、ファイトにどれほど時間を掛けられるかが変わります。
その条件とは地形やフィールドに出ている人の多さなどです。
地形は主にカケ上がりの有無や沈み根の存在などです。
一見すると障害物がないサーフであっても、地形次第では強引を要求される時もあれば、じっくりとファイトする時もあります。
遠浅なサーフで、かつ周囲にアングラーが少ない場合はじっくりと魚を疲れさせるのもアリです。
逆に急激なカケ上がりがあるサーフでは、ある程度強引に寄せてくることで、カケ上がりにラインが擦られることを防ぎます。
沈み根が存在するフィールドで釣りをしている場合も、同様に強引なファイトで魚をコントロールすることがキャッチに繋がります。
なお、回遊魚狙いの場合その回遊が見られるタイミングや時合いの長さは、フィールドによってある程度の傾向が見られます。
それゆえ同じポイントに多くのアングラーが集中することも少なくありません。
このような状況が想定できる時は、ターゲットのサイズに対してやや強めのタックルバランスを組んでスムーズにランディングに移れるようにしています。
これは同時に時合いが短い場合でも多くのヒットチャンス作り出すことに繋がります。
急深なエリアでのファイト。常に魚の頭をアングラー側に向けておけば、コントロールができる。
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