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スローブラットキャストロング・新製品開発1/2017.8.2
2017年8月 2日 | 沼田純一の開発部屋
ショアスロー専用ジグであるスローブラットキャストシリーズに、2017年秋、新機種が登場します。
ただいまフィールドテストを繰り返していますが、発売前にその詳細をお伝えしたいと思います。
ニューモデルの名称は“スローブラットキャストロング”
その名のとおりシリーズ中最も長いスケールのボディを持ったモデルです。
開発の目標はスローブラットキャストシリーズ最大のアクションを生み出すこと。
入力に対してジグの移動距離を抑制的にコントロールするショアスローにおいて、限られた範囲の中で大きなアクションを引き出すには、入力直後からのレスポンスの高さが不可欠です。
加えて滑走方向へエネルギーをロスすることなく活かす必要があります。そこから導かれたシルエットがこちらです。
当初はこのアウトラインで鉛ボディのサンプルを製作しました。
既存のスリムやワイドといった鉛ボディのモデルに比べれば、もちろんフォルムが生み出すアクションの質は狙い通りの方向に向かいました。
そこからさらなるレスポンスの向上を目指す中で辿り着いたのが、素材そのものを変更するということ。
オーバルに採用している比重の小さな金属に注目しました。
"Zライトメタル"と名付けられたこの素材が持つ比重は、鉄のそれよりも小さいものです。
オーバル開発の際は、シリーズ中最も遅いフォールスピードを実現するために採用した素材です。
ロングの開発ではこの比重の小ささから、下方向へと向かう力を軽減することを狙いました。
実際にサンプルアップされたジグは、極端な表現をすれば、一定層に“ステイ”するかのような挙動を示し、そこからロッドティップの反動により入力することで、より多くのパワ−を上向きの滑走するエネルギーへと活かすことが可能になりました。
これは水面下でジグを目視で判別できるレベルの違いです。
実際にフィールドでキャストをしてみても、ジグが狙いとおりに滑走していることが分かります。
これまでにサーフから磯まで、様々なシチュエーションで実釣テストを行っています。
比較的大きなアクションで見せ、フォールで的確にバイトに持ち込むといったイメージで、回遊魚から根魚、フラットフィッシュなどが顔を見せてくれました。
既存のスローブラットキャストシリーズの中においてもローテーションの一翼を担っていくことができる手応えを得ています。
当ブログでは、実釣シーンの模様も含め、さらにその性能を掘り下げてご紹介していきます。
ご期待ください!
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