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スローブラットキャストロング・新製品開発2/2017.8.3
2017年8月 3日 | 沼田純一の開発部屋
スローブラットキャストロングが目指したのは、シリーズ中最大のレスポンスとアクションです。
ショアスローにおいてジグを使い分ける際の要素として注目するのが、このアクションの大きさ、そしてフォールスピードです。加えて実戦では飛距離の要素も考える必要があります。
上記のイラストはスローブラットキャストシリーズの各モデルの関係を表したものです。
ちなみにショアスローにおけるアクションの大きさとは、コンパクトな範囲内でいかにジグを動かすかということ。
通常のショアジギングのようにリーリングを伴う大きなジャークでアクションを引き出すのでは、ジグの移動範囲が大きくなりすぎます。
ショアスローでは基本的にロッドティップの反動を使って、小さな範囲でアピールすることで、低活性のターゲットや、泳力の小さなターゲットにしっかりと口を使わせることが狙いのメソッドです。
イメージとしては水中にあるコンパクトな空間(立体)の中で、ジグが大きく滑走することを繰り返すアクションです。
ロングスケールのフォルムと、低比重の素材の特性が融合することで、ティップの反動に対して非常に早い立ち上がりと、それに付随する滑走を実現したのがロングです。
フィールドテストをしていくと、動体視力に優れる回遊魚も好反応を示します。
これは立ち上がりの初速の速さと、比較的大きな滑走が効いているものと感じています。
次にフォールスピードです。
巻き上げでターゲットにアピールしながらも、実際のバイトを得るのはフォールのタイミングであることが多いショアスロー。
それだけに有効なフォールスピードの見極めは釣果を左右する重要な要素です。
ロングのシンクレートはオーバルに次ぐ小さいもの。シリーズの中では比較的ゆっくりとフォールします。
ただし、フォールスピードは遅ければ良いという訳でないところが面白い所です。
場合によっては速いイレギュラーなフォールにバイトが集中することもあるからです。
これは当日の状況によって変化する要素です。
フリーフォールの際のフォールスピードだけはアングラーがコントロールできない部分。
それだけにローテーションさせるジグの中に、シンクレートの異なる複数のモデルを持つことは、状況を打破するカードが増えることを意味するのです。
最後に飛距離です。
比重の小さな金属を使うと、当然同じウエイトの鉛ボディのジグよりもボリュームは大きくなります。同じシェイプであれば空気抵抗が増すことで、飛距離は落ちますが、ロングではキャスト時の空気抵抗を減らすシェイプと、加えて飛行姿勢を安定させることで、その不安を解消しました。
ロングスケールで、なおかつセンタ−付近にバランスを持つジグはわずかなシェイプの影響で、飛行中の回転が誘発されます。
フィールドテストを繰り返すことでブラッシュアップしたロングの飛行姿勢は高いレベルで安定します。
その飛距離はスリムに肉薄します。
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